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・秋の夜長にエビ反りカメラ目線。


時代劇はお好きでしょうか?

ええ、マゲヅラ被ったオヤジ達が刀で斬り合うアレです。

私の場合、祖父の影響で幼い頃から
「暴れん坊将軍」「水戸黄門」などを
見ておりました。特に気に入って見ていた番組は、
マッチが出演する以前「三匹が斬る」シリーズ。
「殿様・千石・タコ」と言えば通じる方もおられるハズです。
あの頃は久慈慎之介の大胆な殺陣に見惚れたモンです。
そう、時代劇で重要なのは殺陣です。
たとえ前フリの45分間を見逃しても
チャンバラをバッチリ拝めれば気分は爽快。スカッとします。
しかし、このチャンバラシーン。
主役の役所広司がカッコイイだけでは成り立ちません。
斬り合うためには、巧い斬られ役の存在が必要なのです。
そして斬られ役といえば、福本清三氏。
斬られ続けてかれこれ44年大御所ですね。
彼の凄いところは、この長いキャリアだけではありません。
スレンダーな身体に、浪人姿の似合う哀愁ただよう風貌。
細面の眉間にドぎついシャドウを入れ、
主役に斬られた瞬間、
素早く身体を一捻りさせて
カメラ目線をキメ、
大袈裟に仰け反ってから
断末魔の叫びと共に画面外へ。

チャンバラシーンでは背景にも等しかった斬られ役の
新境地を切り開いた方でもあるのです。

時代劇でチャンバラは重要ですが、そのチャンバラの中で
「福本清三のエビ反りカメラ目線を拝むのが楽しみだ」
という時代劇ファンも少なくはないようです。
92年には、ファンの熱い要望で「徹子の部屋」に出演。
その後も幾度となくTV番組にゲストとして招かれ、
朝日新聞聖教新聞などでも、よく話題になります。
また、新世紀に入ってから聞き書き形式の 著書を出版
その本がレディースコミックでマンガ化されたこともあります。
先日、リイド社 の時代劇コミック誌「コミック乱」10月号でも
マンガ化されてましたね。私も早速買って読みました。

数々の役をこなし、ファンを沸かせた福本氏も来年で定年
時代劇の「じ」の字も知らないョという方、今が旬です。
「RED SHADOW 赤影」ビデオ& DVD発売中)や
吉川晃司「パンドーラ」PVでも福本氏の
気迫の演技が拝めますので、秋の夜長のお供に是非。
このマンガの25頁1コマ目が凄いです。

出典:土山しげる「斬王〜斬られ屋一代〜」
(リイド社「コミック乱」2002年10月号、134p.より引用)



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