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・MRI
自分の頭の中って見たことありますか?
わたしはありません。
なんて前回をまねた出だしで始めてる場合じゃありません。
前回この出だしをを書いてから、約三週間。
よもやこんなに早く、自分の頭を
輪切りにすることになるとは
まったく思いもしませんでした。
一体全体なんでこんな事になったのでしょう?
すべての事の始まりは、先週のことでした。
毎年寒くなると起きる、原因不明の頭痛が
いつにもまして酷かったので、
ちかくの小さなお医者にいきました。
まちのおじいちゃん医師
「んじゃあ、神経内科の先生紹介するから
そこいってみて」
私
「あい。(頭が痛くてよく分かってない)」
そんなわけで、あっさり大病院にまわされ
診察は次の週の月曜日。
大病院のお医者さん
「緊張性頭痛だとおもうけど、
念のためMRI受けましょ」
私
「あい。(頭が痛くてよく分かってない)」
そんなこんなで、あっさりと。
あんまりにもあっさりと。
MRIを受けることになった私でした…。
そして本日、金曜日。
指示されたMRIの部屋にいくと、なにやら
ガコンガコン言っているでかい機械があります。
と、予定時間より30分早いのにもかかわらず
少しも待たないうちに担当の技師さんがでてきて
技師さん
「金属類全部、ここおいてー
カードとか定期とか全部壊れちゃうからね〜」
(Magnetic Resonance Imaging…だっけ?)
頭の中に事前に調べたMRIの正式名称が浮かびます。
その名の通り、MRIはCTのX線とは違って
磁気で体内を投影する機械です。
(どんだけ強い磁気なんだろ…)
技師さん
「はい、じゃここにあおむけに寝て頭をここにはめて」
言われたとおりに横たわり、
頭を寝台からでた半円にはめます。
技師さん
「検査中は絶対頭を動かさないでね」
なんて言いいながら、
おでこから留め具をはめてきます。
後ろから寝台の半円と前から留め具で
私の頭はがっちりと固定されました。
そして、するすると大きな機械の中へと
寝台ごと入っていきました。
ふと、予備知識として仕入れていた
MRI、CTを受ける際の注意書きが頭に浮かんできます。
『閉所恐怖症の方は検査を
受けられない場合があります』
決して狭いところが嫌いなわけではないのですが
頭を絶対に動かしてはいけない事や
このどうしようもない圧迫感で一気に緊張がまします。
…実際に頭は固定されて圧迫感があるわけですが
まだ動いてもいないMRIからは
いまだガコンガコン音がしています。
一体なにがそんなに音をだしているんでしょうか…
技師が検査室を出て行く音がすると
しばらくして、ガコンガコンとは違う音が鳴り始めます。
コンコンコン、ギー、ギー
ああ、動き始めたんだな…ということが分かります。
私は、その音を聞きながら
ひたすら終わりを待つしかありません。
最初の内は良いのですが
なんだか途中から無性な不安を襲われたりします。
固定された頭も、全く動かしていないはずなのに
動いているような錯覚に陥ります。
動かさないようにと思うとさらに体が緊張します。
リラックスリラックスと心の中で暗示をかけます。
動かさないように、いやリラックス…
動かさないように、いやリラックス…
動かさないように、いやリラックス…
動かさないように、いやリラックス…
動かさないように、いやリラックス…
なんと無意味な葛藤でしょう…
そんな無駄なことをなんどか繰り返していると、
いつしか動作音が止まり、ガコンガコンの音だけになります。
おわりかな…と思いつつも、
いつまでも技師さんは来ません。
もの凄いスピードで葛藤が繰り返されいきます。
今までの数倍の早さです。
もう終わりかなとおもった心の油断が、
葛藤をますます激しくさせます。
もう駄目だっというときに
検査室のドアが開き、寝台が外に出されました。
正味、25分ぐらいでしたでしょうか。
後に残ったのは、開放感と脱力感だけと言う感じでした。
さて、後は診断をまつばかり…
そういえば最新型のMRIは開放型なんてものがあるらしいです。
早く普及してくれ、開放型…
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