有限会社キャニッツのサイトへようこそ。
- このページはログとして残っている古いページです。
- リンク切れや、現状にそぐわない記述などが含まれる場合が御座います。
- また過去の技術で作られたページもあり、きちんと表示されない場合も御座います。
どうぞご了承頂いた上でご覧ください

・本の話/5本だ
今回の話は少し毛色が変わっている。
まず、決められたストーリーというものがない。
大筋には決まっているが、細部は読者である君の意志に
よってどうとでも変わる。
また、君の意志に逆らって展開が変わることもあるし、
そもそも君が選ぶべき選択肢が限られている。
不自由だって?
いやいや、世の中なんてそんなものだ。
ここまで読んで、むかしゲームブックと呼ばれるものを
遊んだことのある人ならば、似たようなものだと思った
だろう。それは正しい。
この話はそのようなものだ。
そう、この話は二人称文芸のひとつの極地とも言える、
ゲームブックの形式を取り入れたものだ。
ただ、普通のゲームブックや読み物に較べて少々血なま
ぐさいところがある。そういう話が苦手な人は遠慮して
もらったほうがいいかもしれない。
もし君がゲームブックに慣れているのならば、迷うこと
なく1へ進む。
そうでないならば、次からの文章を読んでおくといい。
さて、今回の話で君の選ぶべき選択肢は、リンクをたど
ることによって選んでもらう。
そして、君の意志だけではどうにもならない、つまりは
運勢といったものが話に介入するときは、君にふたつの
サイコロを振ってもらう。
そして肝心な点がもうひとつ。今回の話の中で君の経験
したことを、画面の右に表示されるチェックボックスに
記入してもらう。これは指示があったときに、そのつど
やってもらいたい。
これを怠ると、倒したはずの敵が何度でもよみがえり、
また立ち向かってくるといった恐ろしい事態になる。
そんな状況は避けたいものだ。
避けたいものだが、君は今回の話の中でそれがどういう
ものか多少は味わうだろう。
以上だ。ルールは三つ。
選択肢が出たらリンクを選ぶ。
指示があるときはサイコロを振ってその結果に従う。
指示があるときはチェックボックスにチェックする。
システムの性質上、フレームが表示できないブラウザで
はこの話を十分に楽しむことはできない。
残念だ。君も残念だと嬉しいが。
そんな場合、紙にメモをとるなどしてもらえれば一応の
代用にはなる。
運が良ければ、スムーズに最後までたどりつくことがで
きるだろう。運が悪くても、今回の話ではいつかは物語
の最後へと行き着くようになっている。
それでは、最初の電気ページをめくりたまえ。
ご武運を。
1へ進む
なに? サイコロを持っていないだって?
それは困った。
いやしくもゲーマーであるのならば、サイコロの一つや
二つ、常に手元に置いておくものだと思うのだが。
ゲーマーでもないし、そもそもそんな意見は間違い?
なるほど、君のいうことももっともだ。
それでは、いくつかサイコロの代用案をお教えしよう。
オーソドックスなものでは、六角鉛筆を転がして出目を
創り出す方法がある。試験会場に望む学生の最終手段と
も言われるあの方法だ。
鉛筆がないなら、コインを使う方法がある。
まず、コインを二枚投げよう。表が二つなら1だ。
表と裏が出たら2。裏しかでなかったら3とする。
これで1から3までの乱数が得られた。
そして、次にコインを一枚だけ投げる。
表が出たら先ほどの数字を採用する。
裏が出たら、先ほどの出目を二倍する。
鉛筆に較べると面倒だが、なかなか趣がある。
コインが嫌なら、トランプを使う手もある。
まずトランプ一式の中から、キング四枚とジョーカーを
取りのける。よくシャッフルして一枚引く。
これだけだ。
1から6ならそのまま。7からクイーンが出たのならば
その数から6を引くだけだ。
抜いた札を山に戻さずに抜き続けると精確な乱数になら
なくなってしまうが、手間を考えれば二、三枚までなら
連続して引いてもいいだろう。
きっと乱数の神様も許してくれるはずだ。
サイコロやコイン、カードといったものは、もともと魔
術的なものだけに、なかなか雰囲気が出ていると思うが
どうだろうか?
もっとも、いまではこれらのものはギャンブルや手品の
小道具という印象になってしまった。だがギャンブルや
手品だって相当にマジカルなものだ。
鉛筆も見ようによっては八卦やなにかの算木に見立てる
こともできる。
物語もゲームも魔術的だ。たまには魔術的なものに囲ま
れて過ごすのも悪くはない。
なるべく楽しんでもらいたい。
鉛筆もコインもトランプも使わないのならば、あとは君
がなにか方法を考えてみるといい。
例えば、ある程度のページを持った本を使うとか。
無作為にページを開き、偶数のページの1の位が0なら
やりなおし、2か4なら偶数、6か8なら奇数といった
ふうに決めて――
ここから先は君自身で考えてほしい。
こういうことを考えるのも楽しいものだ。
|
このページのTopへ戻る
蟹通トップページへ
|
Copyright 2000-2008 Canitz co.,ltd. All Right Reserved.