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・名状しがたいもののひみつ




デンワ トウルルルルルル。トウウルルルルルル。
デンワ
 
ハカセ はいもしゝゝこちら博士ですが。
ハカセ
 
デンワ あゝよかった博士ぼくですランドルフ蟹太です。
デンワ
 
ハカセ おや蟹太君かランドルフ蟹太君か。
いつたい今夜はだうしたのだね。
ハカセ
 
デンワ えゝそれが博士。ぼくはだうも自分の正気と云つたものを疑はねばならぬ事態に陥つてしまつたやうです。
デンワ
 
ハカセ なんだつて蟹太君。だうしたと云ふのだ。
ハカセ
 
デンワ 名状しがたいものが。何か名状しがたいものが。
デンワ
 
ハカセ もしゝゝこちら博士。だうしたのだ。だうしたと云ふのだ。
ハカセ
 
デンワ ひどくいやらしい色の細かな繊毛に覆はれたぶよぶよとした不定形の外皮は 極わづかに透明さを有してゐるので汚らしい緑色の内臓器官が存在を仄めかせていて、 その一見雲や波といつた無知性な自然現象や知覚力のない鉱物の結晶のやうな 非意志的な外見とは裏腹に、ぼくへの明確且つ黝い害意を発散させてゐる故、 これは間違いなく生命だ。
デンワ
 
ハカセ いつたいに電話越しの会話と云ふものは、声の特定の周波数を伝へられぬために、 会話の明瞭さを失ふものだ。それとも儂の脳細胞に歳相応の崩壊が始まつたか。
兎に角、儂は君の云ふ事が半分も理解できぬ。もう少し落着いて話して呉れたまへ。
ハカセ
 
デンワ しかし博士、かような冒涜的な代物を生命と呼んで差し支え無いのでしやうかね。
あゝもうぼくの右足の感覚が無い。
デンワ
 
ハカセ 蟹太君。落着け。何があつたのだ。
ハカセ
 
デンワ おゝ。神様。
デンワ
 
ハカセ 蟹太君。蟹太君。
ハカセ
 
デンワ ガチヤリ。ツーツー。
デンワ
 
ハカセ 蟹太君。蟹太君。何てこつた電話が切れをつた。
掛け直さう。
ハカセ
 
デンワ トウルルルルルル。トウウルルルルルル。トオウルルルルルルウ。
デンワ
 
ハカセ えゝい。何故繋がらぬのだ。
ハカセ
 
デンワ チヤ。
デンワ
 
ハカセ やうし繋がつた。
おい蟹太君。蟹太君。
ハカセ
 
デンワ ――――。
デンワ
 
ハカセ だうした蟹太君。何故黙つてゐる。
ハカセ
 
デンワ 莫迦め。蟹太は死んだわ!
デンワ
 
ハカセ 窓に! 窓に!?
ハカセ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
デンワ トウルルルルルル。トウウルルルルルル。
デンワ
 
ハカセ はいもしゝゝこちら博士ですが。
ハカセ
 
ハカセ はいもしゝゝこちら博士ですが。
ハカセ
 
ハカセ はいもしゝゝこちら博士ですが。
ハカセ
 
ハカセ はいもしゝゝこちら博士ですが。
ハカセ
 
ハカセ はいもしゝゝこちら博士ですが。
ハカセ
 
ハカセ はいもしゝゝこちら博士ですが。
ハカセ
 
ハカセ はいもしゝゝこちら博士ですが。
ハカセ
 
ハカセ はいもしゝゝこちら博士ですが。
ハカセ
 
ハカセ はいもしゝゝこちら博士ですが。
ハカセ
 
ハカセ はいもしゝゝこちら博士ですが。
ハカセ
 
ハカセ はいもしゝゝこちら博士ですが。
ハカセ
 
ハカセ はいもしゝゝこちら博士ですが。
ハカセ
 
ハカセ はいもしゝゝこちら博士ですが。
ハカセ
 
ハカセ はいもしゝゝこちら博士ですが。
ハカセ
 
ハカセ はいもしゝゝこちら博士ですが。
ハカセ
 
ハカセ はいもしゝゝこちら博士ですが。
ハカセ
 
ハカセ はいもしゝゝこちら博士ですが。
ハカセ
 
ハカセ はいもしゝゝこちら博士ですが。
ハカセ
 
ハカセ はいもしゝゝこちら博士ですが。
ハカセ
 
ハカセ はいもしゝゝこちら博士ですが。
ハカセ
 
ハカセ はいもしゝゝこちら博士ですが。
ハカセ
 



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