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妖精のひみつ

ぶっちゃけた話、俺って妖精さんと話ができるんだよね。
カニタ

蟹太君が、ついに壊れた。
ツーコ

なんだと。侮辱したな。許せない。
カニタ

まあまあ二人とも。ケンカはよしなさい。
わしは児童心理学にも通じているから蟹太君の気持ちを理解できるよ。
蟹太君はべつに、春の陽気にさそわれておかしくなったわけではないのだ。
みんなの気を引こうとしてデマカセを言ってるだけじゃ。
な?
わしは児童心理学にも通じているから蟹太君の気持ちを理解できるよ。
蟹太君はべつに、春の陽気にさそわれておかしくなったわけではないのだ。
みんなの気を引こうとしてデマカセを言ってるだけじゃ。
な?
ハカセ

ちげーよ。妖精さんは本当にいるんだい。
ただ、俺のような心の清い人にしか見えないだけなんだ。
ただ、俺のような心の清い人にしか見えないだけなんだ。
カニタ

うんうん、わかるよ蟹太君。そのとおりじゃ。
(かわいそうに。ずっと寂しかったんじゃな)
(かわいそうに。ずっと寂しかったんじゃな)
ハカセ

ふざけやがって。なんだその目は。眼鏡の奥から、人を蔑む目は。
こうなったら妖精さんに登場してもらうしかない。
妖精さ〜ん!
こうなったら妖精さんに登場してもらうしかない。
妖精さ〜ん!
カニタ

やあ呼んだかい蟹太くん。
ヨウセイ

ほらみろ、妖精さんが出現したじゃないか。
ざまあ見やがれ河童の屁。
ざまあ見やがれ河童の屁。
カニタ

…………。
ツーコ

なんにも、おらんよ。
ハカセ

なんてこった。こいつらは心が汚いから、妖精さんが見えないんだ。
カニタ

ハハハ、ぼくの姿と声は天使のような心の持ち主にしか感じられないからね。
ヨウセイ

今すぐ堕天してしまいたい。
ツーコ
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