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ノスタルジイのひみつ
ハカセ
……? なんだ……?
わしの……、涙か……。
ハカセ
カニタ
お、博士がいい歳して泣いてる。
タンスの角に小指でもぶつけたのかい。
カニタ
ハカセ
蟹太君か……。
いや何、記憶力を増進させる薬、というものの開発に成功したのじゃよ。
ハカセ
カニタ
ふーん。
成功したのになんで泣いてるのよ。
うれし泣きにも見えないですぜ。
カニタ
ハカセ
君もこの薬を服用すればわかる。
そうれハイポスプレー。プシュ。
ハカセ
カニタ
うわっ何をする。
カニタ
ハカセ
すぐに効き目が現れるはずじゃ。
ハカセ
カニタ
ああ。今、走っている車の中にいる。これは昔の記憶だ。
家族みんなで、父の実家へ行く途上なのだ。
ぼくは窓から外を見ている。知らない街の景色が流れている。
すごい速さで過ぎていく歩道脇のガードレールのくすんだ白。
ぼくはそのガードレールの上を走る架空の忍者を想像している。
架空の忍者はぼくの乗る車と同じ速さで軽やかに、
あるときは途切れあるときは波打つガードレールの上を駆ける。
カニタ
カニタ
(ツ、と涙がほほを伝う)
カニタ
ハカセ
な。なんだか知らんが泣けるじゃろ。
ハカセ
ツーコ
今回はどこを笑えばいいのかわからないわ。
ツーコ
ハカセ
今日はそういう話じゃないんだよ。
ハカセ


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