33


朔月左文字は正統な所有者の手の中で、これから起きる殺戮の予感にカタカタと打ちふるえた。
相手は二人だが、 道化のデーモン(ニバス)
の焼き付いた朔月左文字は君の剣技を強力にバックアップする。
ニバスの呪力で薄笑いを浮かべた君の心はいたって冷静だ。

戦闘結果を知るためにサイコロを振ること。

1か2が出たら君は殺される。
相手の一人と鍔迫り合いを演じているあいだに背後から肝臓を刺されたのだ。 凄まじい激痛の中でも笑顔を絶やすことなく君は絶命する。
二人は気味が悪そうにしながらも君をゴミ捨て場に運ぶ。 死後硬直がはじまってもいないのに君の手は朔月左文字を固く握って離さず、 彼らは君の手から剣を奪うことを諦める。
またゴミ捨て場からやり直しだ。13へ進め

3から6が出たら君の勝ちだ。
君は太刀を振り回し、敵の一人が受けのために出した剣に叩きつける。 朔月左文字はデーモンの焼き付けられた武器に特有な強固さで、 敵のまっさらな刀を打ち折った。そしてそのままの勢いで敵の鎖骨を砕く。肺の辺りまで斬り下げる。
相手は爆笑しながら血しぶきをあげ、もんどりうって倒れた。顔は楽しそうに笑ったままだ。
残る一人は笑いながら死んでいる同僚を見て戦意を喪失する。
「お願いだ。見逃してくれ。その剣では斬らないでくれ」
君はこの男に恨みはないので、見逃してもいい。ただし、復讐のデーモンであるアリオクとの契約で、 君の復讐の戦いの途上に立ちはだかる敵は殺してアリオクへの貢ぎにすることになっている。 不死の身体とニバスを使役する力の代償だ。
降服した敵は戦いの相手ではないと判断するなら逃がしてもいいだろう。もちろん逃がさなくてもいい。 アリオクに行かない分はニバスへの (にえ) になる。この男の命を褒美にしてやっても罰はあたるまい。好きにするといい。
とにかく、戦闘が終わったら玄関ホールは静かになる。
チェックボックスの「参」にチェックをして、30へ進め